カラープランニング協会の本の表紙
『プロが教える現場で役立つ色の使い方
〜明日から使える色のルール』

著書:桑野優子
(社)日本カラープランニング協会
2015年4月発行

大手アパレルに勤務時にVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)と出会い感銘を受け、色彩心理、行動科学、購買心理等を学び、販売促進のプロとして20年以上にわたって現場で実践。
その現場での経験や年間100を超えるカラーセミナーでの参加者の反応、感想、疑問質問等をデータ化し、色別、カテゴリー別に解説。また、色彩心理、色彩生理は特定の業界、業種に限らず、オールマイティに使える技術として紹介。

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本書の内容

代表的な11の色について、色の歴史や一般的な印象など、色彩を利用する際の基本的知識とともに、それをふまえたビジネスの現場で利用するための活用法や注意点を記載。タイトルどおり「明日から使える」知識が盛り込まれています。

  • 基本
    性質、歴史、この色を好む人の特徴
  • イメージ
    色に対して一般的に持たれている印象を言語化
  • ビジネスカラーとして
    消費者心理や心理を利用したビジネスにおける活用例
  • 配色
    配色(色の組み合わせ)によって変化する印象、その使用例

Chapter
ピンク
グレー
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出版にあたって

本書「はじめに」より

小さい頃から気が付けば絵を描いたり、字が書けるようになると字をデザインしてみたり、それ が私の日常でした。ニットデザイナーの母から毛糸を目の前に出されては「ねぇ、この色と、この色合う? どっちが良い?」などと聞かれ、そのたびに感覚で選んで提案していました。歳の離れた兄は画家になるため日々絵を描き、時折私に名画や画集を見せてくれ、なにも分からない私はとりあえず好き嫌いで感想を言っていました。そんな環境で育ち、進路を決める高校2年の夏、本格的に美術の勉強がしてみたいと思い、美術系の大学の予備校に通うようになりました。その頃には兄は東京芸術大学を卒業し、画家として活動していましたので、兄にアドバイスをもらいながら美術の道へ進みました。基礎的なデッサン、色彩構成の勉強は気楽なお絵かきとは違い、好きなこととはいえ、思うように描けず、苦しい日々でした。がむしゃらに美術を学んだことが、今につながり、現在、このような仕事をさせていただけているのだと実感しています。

社会人になり、アパレルメーカーの新人研修で「カラーコーディネート」に出会い、さらにVMD(ビジュアル・マーチャンダイジング=視覚的販売計画)の世界を知りました。カラーコーディネートはいわゆる配色の法則や、配色のパターンを学び、よりよい配色を提案するものですが、VMDは色彩心理、色彩生理、色彩嗜好統計学、行動科学を駆使し、店舗、商品開発、ブランディングにつなげていくというものです。この研修がきっかけとなり、その後、VMDの道へ奥深く進んでいくこととなりました。

1999年、生まれ故郷である福岡に拠点を移し、カラープランニングオフィス色楽(しきらく)を設立し、カラーの専門家としてフリーで活動していくこととなりました。その頃はまだカラーコーディネートという言葉が一般的ではなく、自分の職業や仕事内容を説明するのに時間がかかりました。でも、知ってもらうと多くの方が興味を持たれ、当時、もっとも需要が高かったパーソナルカラーなどは、女性のほとんどの方が診てほしいと希望されました。これまでに3000人以上の方 のカラー診断をさせていただいたと思います。また、そういう機会が増えてくると、それまでは個人や女性の友人同士、地域の小さなグループが対象だったのが、企業や地方自治体の方が聞き付けてこられ、講座の依頼やコンサルティングのご相談をいただけるようになりました。

当初、クライアントは圧倒的に女性が多かったのですが、現在では逆転し、男性経営者、企業幹部、営業マン、デザイナーなど、さまざまな業種の方が興味を持って学んでくださったり、また共同開発や研究、運用をしてくださったりしています。

今回の出版にあたっては、私のもとで色、VMD、ディスプレイを学んでくださった方々からの熱い想いがきっかけとなっています。「いつも講座に行ったり、教室に習いに行ったりできないから、せめて先生の色の理論、技術を本にしてほしい。」そんな声をたくさんいただきました。予想以上に時間はかかりましたが、ようやく形にできました。

桑野優子

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